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睡眠の悩み・・・

日本人の成人5人に1人が眠りに関する悩みを抱え、今や国民病の1つといわれる「不眠」。
「今夜も眠れないかも・・・」という不安が慢性の不眠を招いているケースも多いので、睡眠について正しく理解することが不眠克服の第一歩となります。 今回は、不眠の原因と対処法などを紹介します。
眠れないのはどうして?
「考えごとをしてなかなか眠れない」という経験は、一度はあると思います。
家族内や仕事のトラブルなど眠れない原因がわかっていて問題が解決すれば治るような一時的なものなら問題はありません。
不眠とは、「どうして毎日眠れないんだろう・・・」と思い悩み、日中に眠い、体調が優れない、集中できないなどの症状が続く場合をいいます。
一口に不眠といってもその原因や経緯はさまざまですが、不眠になりやすい傾向にあるのは、高齢、体調不良、精神的ストレスがある、ストレス解消がうまくできていない、運動不足、仕事に就いていないなどの状態にある人に多いようです。
加えて、寝床で「なぜ自分だけ眠れないのか」と考えたり、「今夜こそは眠るぞ」と気合を入れることがかえって不安や緊張感となり、ますます眠れなくなるケースもあります。
夏に眠りにくくなるのは暑いから?
日中は体温が上がりますが、睡眠中は体と脳をしっかり休めるために体温を下げる必要があります。
眠り始めに体の末梢部分の手足から熱を放出しますが、夏は気温が高いため、熱を逃がすのに時間がかかり、寝つきが悪くなります。冷え性の人に寝つきが悪い人が多いのも同じ仕組みで、手足の体温が低いためにスムーズに熱を放出できないことが原因です。
また、夏は睡眠時間がほかの季節よりも短くなるため、睡眠がきちんととれていないと勘違いすることがあるようですが、体内時計と日の長さには密接な関係があります。
春から夏にかけて日が長くなると、活動時間も長くなり、自然と短い睡眠時間で満足感が得られるようになります。
人間の体が季節の変化に順応している証拠といえるでしょう。
なぜお年寄りは朝、早起きなの?
睡眠のパターンや睡眠時間は年齢とともに変化し、高齢になると早く寝て早く目覚めるようになります。
加齢が睡眠に及ぼす影響は以下の通りです。
- 睡眠時間の変化
20代より約1時間短くなる
- 体内時計の周期の変動
20代は朝の光を浴びてから14〜16時間で眠りの準備に入るが、60代以降は12〜13時間後と早く眠気がくるようになる。
- 睡眠の持続力の低下
睡眠が浅くなる。夜中に目が覚めたり、朝早く目覚めることで日中うとうとすることもある。
また、仕事の第一線から退いて時間に制約がなくなったり、活動量が減ってあまり疲れないことも関係します。
若い頃と同じ睡眠が得られないと悩む人もいますが、これは加齢によってだれにでも起こることなのであせる必要はありません。
眠たい時に寝ればよい、とゆったり構え、就寝時間を遅くして床で過ごす時間を短くするなどの工夫で熟睡感を得るようにしましょう。
また、早く起きたとき、すぐ太陽の光を浴びると、その分早い時間に眠気が起こるので注意しましょう。
いびきをかくのはよくないの?
睡眠中、気道が狭くなって空気が通りにくくなり、のどが振動して起こるのがいびきです。
いびきをかくときは、スムーズに呼吸ができていないため質の良い睡眠がとれません。
特に注意が必要なのは、睡眠時無呼吸症候群です。大きないびきをかき、一瞬静かになった時は呼吸が止まった状態です。
これを繰り返すことによって深い睡眠が得られず、睡眠時間は十分でも日中の強い眠気、集中力の低下などが起こります。
中年以降の肥満気味の男性に多いのが特徴です。アルコールを飲むと症状はさらに悪化します。
居眠り運転などの事故や生活習慣病などにつながるケースもあるので、疑わしい人は病院で受診して下さい。
夢をよく見るのはきちんと眠れていない証拠?
睡眠には脳が休息するノンレム睡眠と、体が休息するレム睡眠があります。
眠りに入ってすぐ始まるのはノンレム睡眠で、徐々に眠りが深くなり、1時間で最も深い眠りに達します。
その後、徐々に眠りが浅くなり、最も浅い眠りのレム睡眠が15分続き、再びノンレム睡眠に入るという周期を繰り返します。
一晩の睡眠時間の4分の1〜5分の1がレム睡眠で、朝方になるにつれてレム睡眠の時間が増えていきます。
このレム睡眠のとき、脳は活発に働いているため、よく夢を見ます。
ただ、気持ちよく目覚めた時はすぐに起きて行動するため、見た夢を忘れてしまうケースがほとんどです。
しかし、眠りの後半が不安定で浅くなっていたり、目覚めが悪いときは眠りに満足感が得られず、布団の中で悶々と過ごすため、夢をひきずりやすくなります。
とくに、怖い夢をたびたび見る人は、体調不良や強い精神的ストレスが関与しているケースが多くあるので注意しましょう。
睡眠薬や睡眠改善薬って怖いもの?
「怖い副作用があるのでは・・・」と、睡眠薬に対して恐怖心を持っている方もいらっしゃるでしょうが、現在使われている睡眠薬は安全性が高く、用法・用量を守れば心配ありません。
薬局などで購入できる市販薬には、抗ヒスタミン剤の塩酸ジフェンヒドラミンを配合した睡眠改善薬などがあります。
塩酸ジフェンヒドラミンは、もともと鼻炎薬やかぜ薬に使われる成分で、服用すると眠気が起こることがあり、この眠気を利用し睡眠を改善させるものです。
睡眠改善薬は寝つきが悪かったり、眠りが浅いなど一時的な不眠や軽度の不眠に効果を発揮します。
ただし、慢性的に不眠に悩む人、薬を6日間服用しても改善しない場合は受診が必要です。
また、病院で処方される睡眠薬は作用時間の違いによって、超短期作用型〜長期作用型の4種類があり、不眠に合わせて処方されます。
睡眠薬はアルコールと同時に飲むと副作用が強く現れるので避けて下さい。
眠れるようになっても勝手に薬の量を減らしたり中止せず、必ず、主治医に相談しましょう。
薬に頼るだけではなく、不眠の原因を取り除くための生活改善も同時に行って下さい。
快適な睡眠を得るためには?
不眠に悩む人の多くは、眠れないことにあまりにも神経質になり、さらに不眠を悪化させています。
不眠克服の第一歩は眠りに対して気楽に構え、ぐっすり眠れない日があっても気にしないことが大切です。
眠れないときは思い切って寝室を出て雑誌を読むなど、リラックスした時間を過ごし、眠くなってから布団に入るようにしましょう。 その他、
- 朝、太陽の光を浴びる
- 休日も平日と同じくらいの時間に起きる
- 朝食をおいしく食べる
- ウォーキング、ストレッチなど、毎日続けられる運動をする
- 夕食後のカフェイン(コーヒーなど)は避ける
- 眠るためのアルコールは飲まない
などにも気をつけましょう。
また、不眠で日常生活に支障のあるときは、専門医に相談するようにしましょう。
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